大切なのは過去の自分と向き合うこと
伊藤 一彦 いとうかずひこ
IT営業の人材を育成し、大手企業に派遣するIT営業アウトソーシング事業と、介護レクリエーションというユニークなアプローチのヘルスケア事業を展開するBCC株式会社を経営する。2021年に東証マザーズに上場。「経営戦略を立て、実行する」。そんなシンプルなルールを忠実に実践することで、着実な事業成長を実現してきた。地域のビジネスコンテストの審査員やアクセラレーションプログラムのアドバイザーとしても活躍し、経営の鉄則を伝えている。
成功している経営者たちはなにを意識しているのでしょうか。
経営の成功者たちに、ビジネスを展開する上で大切にしているマインドについて語っていただきます。
自分との比較
人は、ついつい、「他の人」と「自分」を比べてしまう。
でも、成長に必要なことは「過去の自分」と「今の自分」の比較である。
昨日の自分と比べて自分は成長しているだろうか?
一ヶ月前の自分と比べて自分は成長しているだろうか?
一年前の自分と比べて自分は成長しているだろうか?
人というのは不思議な生き物である。
「隣の芝生は青い」という言葉の通り、
他人のおかれている環境をうらやましく思い、嫉妬や自己嫌悪になることがある。
全く同じ環境などありえないので、その嫉妬や自己嫌悪には何の意味もない。
自分の芝生の中で精一杯がんばっていれば、それで良いはずなのに・・・。
そんな気持ちになったとき、思い出してみてほしい。
比べるのは他人ではなく、過去の自分で良いのである。
このことは自分自身にも何度も言い聞かせておきたい。