クライアントも、受講者自身も、成長し続けるために。成果をあげる「考え方」をビズクリメソッド実践講座で身につける
2024.05 14
  • Writing

    Takumi Kobayashi

  • Photograph

    Ayako Shohata

  • Edit

    Thesaurus inc.

クライアントも、受講者自身も、成長し続けるために。成果をあげる「考え方」をビズクリメソッド実践講座で身につける

ビズクリ認定コンサルタントとなるビズクリサポーターとして、経営者に伴走するために必要なスタンスやノウハウを学ぶことができる「ビズクリメソッド実践講座」。「会社を、ともに育てるパートナー」をキーワードに、クライアントが持続的に発展し続けられる体質づくりをサポートするコツを解説しています。 今回は、同講座の中で「ビズクリサポーターとしての心構え・仕事のやり方」篇と「ビズクリメソッドの実践への適用」篇を担当している講師の青木宏人にインタビュー。ここでは「ビズクリサポーターとしての心構え・仕事のやり方」篇のポイントについて語ってもらいました。

クライアントも、受講者自身も、成長し続けるために。成果をあげる「考え方」をビズクリメソッド実践講座で身につける
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青木 宏人

青木 宏人 あおき ひろと

株式会社マーケティングアシストプロジェクト 代表取締役社長 中小企業診断士

中小企業診断士として、企業のありたい姿の実現をサポートする。経営者との対話を重視しながら、企業の根本となる経営理念を打ち立て、中長期的なビジョンを策定し、実現のための経営戦略の実行支援を行うというスキームで数々の企業の変革をリードしてきた。丁寧に時間をかけて伴走することで、短期的な売上ではなく持続的な成長を遂げるための企業の”体幹”づくりを可能にする。

まずは支援者自身の理念=「マイパーパス」をつくることから

ビズクリメソッド実践講座には、経営者への寄り添い方を学ぶ「ビズクリサポーターとしての心構え・仕事のやり方」篇(以下、「心構え篇」)があります。このコンテンツをつくった背景から聞かせてください。

私のコンテンツは、「心構え篇」と「ビズクリメソッドの実践への適用」篇(以下、「適用篇」)に分かれています。中長期的な視点で経営者の伴走支援を行うビズクリメソッドにおいて、前者が”マインド”を学ぶ講座、後者が”スキル”を学ぶ講座と位置づけられます。
特に「心構え篇」では、クライアントに高い価値を提供できる支援者になるために、そして、支援者として持続的に成長を続けるために、どのようなスタンスを身につけるべきなのかを紐解いています。

具体的にどのようなコンテンツがあるのでしょうか?

まず、受講者自身の「マイパーパス」を定めることから、コンテンツは始まります。昨今、ビジネスの世界では、自社の社会的意義を言語化した「パーパス」という概念が広がってきました。「心構え篇」では、企業という単位ではなく、受講者個人として、「自分はどんな価値を提供したいのか」といった理念や志を「マイパーパス」として言語化してもらうことを求めています。

最初に「マイパーパス」を定める目的は、どのようなことなのでしょう?

目的は、主に2つあります。ひとつは、そもそもクライアントの理念の実現をサポートするはずの支援者自身が理念を持っていなければ、その言葉に説得力が生まれないことです。「理念ービジョンー経営戦略ー計画・実行」まで一気通貫で支援するのが、ビズクリメソッドの特徴です。その起点になる理念を自らつくることで、その価値の大きさや重要性の高さを理解してもらえたらと考えています。

もうひとつの目的は、ビズクリメソッド実践講座と連動したWebアプリケーション「ビズクリクラウド」の操作に慣れてもらうことです。先ほど述べた「理念ービジョンー経営戦略ー計画・実行」の一部プロセスをビズクリクラウド上で体験することで、実際にクライアントへの支援などで同アプリケーションを使用する際の疑似体験ができると考えています。

「目的・目標・戦略」の概念を正しく理解して、使いこなすために

「マイパーパス」を定めた後は、どのようなことを学ぶのでしょうか?

ビズクリメソッドの根幹になる「目的・目標・戦略」の概念について、理解してもらいます。「目的」とは、永遠に追求していく企業の存在意義=理念のことで、経営における最上位概念として定義します。「目標」は、理念に基づき、特定の時点で達成したい定量的・定性的なビジョンを指します。そして、「戦略」は、そのビジョンを実現するための方法を指します。
特に「戦略」は、100人の経営コンサルタントがいたら100通りの定義が生まれてくるような解釈の幅が広い言葉です。ビズクリメソッド実践講座では、目線を統一するために、「戦略=ビジョン達成のための道筋を明らかにし、最適な経営資源の配分と蓄積をすること」と定義しました。受講者は、これらの定義に従って、戦略策定支援のアプローチを学ぶことになります。

具体的にどのようなアプローチになるのでしょうか?

詳細は「適用篇」で解説するのですが、現状の経営環境を分析するためのフレームワーク、ビジョン達成のための道筋を明らかにするフレームワーク、最適な経営資源の配分と蓄積をするフレームワークなど、いくつかの戦略フレームワークを用いてクライアントの戦略策定を支援していきます。
それぞれのフレームワーク自体はシンプルで誰にでも使いやすいものではあるのですが、ただ項目を埋めるだけでは、価値ある戦略策定支援はできません。支援者側が、それぞれのフレームワークについて何を明らかにするためのものなのか、どうしてその順序で取り組むのか、といった理解を深めておくことが重要です。「心構え篇」では、ビズクリメソッドで扱う主な戦略フレームワークの意義やそれぞれの関連性について解説しています。

中小企業診断士試験でもさまざまなフレームワークが登場するとは思うのですが、試験勉強での学びとビズクリメソッド実践講座での学びでは、どのような違いがあるのでしょうか?

フレームワークを「知っている」ことと「活用できる」ことは別物だと考えています。ビズクリメソッド実践講座で取り上げたのは、私が16年間積み重ねてきた経験をもとに、支援フェーズごとに必要なフレームワークとは何か、どのような順番で、どのようにフレームワークを接続したら、効果的な分析ができるかを吟味した実践的なものです。
なぜ現場で活用しやすいのか、どんな価値を発揮するのか、解説していますので、ぜひご覧いただければと思います。

よりよいコミュニケーションを生み出す「問い」の力を学ぶ

「心構え篇」には、「ビジョンコーチング」「引き出す」「適切な問い」など、コミュニケーションのあり方について解説しているものもあります。これらのコンテンツの意図について教えてください。

理念をはじめとしたクライアントの根幹をつくる作業に伴走するには、コミュニケーションはとても大切な要素です。クライアント自身の主体性や納得を引き出せなければ、せっかく時間をかけてつくった理念やビジョンをつくっても形骸化してしまいます。そうならないために、「心構え篇」では、問いのスキルを磨くことを提案しています

詳しく聞かせてください。

理念を決めるとき、ビジョンを定めるとき、戦略を策定するとき。どんなフェーズでも、問いが欠かせません。「心構え篇」では、クライアントの内に秘めた願望を引き出すために、「〇年後、メディアから取材を受けたとき、どのような見出しで取り上げられていますか?」など、具体的な問いかけの例も紹介しています。

「〇年後、〇〇になっている」と現在進行形で話してもらうことで、クライアントの主体性や納得を引き出せるようになるんですね。

細かいティップスを挙げたらキリがないため、「心構え篇」では、特にビジョンコーチングに絞って解説しています。まずは問いかけ方ひとつで、クライアントの受け取り方やそこから生まれる答えがどれだけ変化するのかを理解してもらうのが、「問い」に関するコンテンツの目的です。この問いの力を実感してもらい、各自で効果的な問いを開発してもらえたらありがたいです。

共に成長していく同志として、刺激を与え合いながら

「心構え篇」全体を通じて、受講者にどのようなことを学んでほしいと考えていますか?

成長し続ける考え方を身につけてもらうことです。私は、成果とは「能力×努力×考え方」のかけ算で決まると思っています。特に重要なのが「考え方」です。ここがマイナスだった場合、どんなに能力があっても、どんなに努力を積み重ねても、ネガティブな成果しか生まれません。逆に、いい考え方が設定されていれば、能力を磨いて努力を続けさえすれば、必ず成果が生まれます。

これは、「能力が高い人材がいないから・社員の努力が足りないから、成果があがらない」と悩んでいるクライアントに、理念をはじめとした組織全体の考え方を整理する重要性を提示することにもつながります。そして、何より「自分の能力が足りなくて落ち込んでしまう」という受講者にも、正しい考え方で努力を続ければ必ず成果があがるということを理解してもらうことにもなると考えています。

だから、受講者の方には「心構え篇」を通じて、成果をあげる土台になるいい考え方を身につけてもらえたら嬉しいです。

考え方の土台さえ間違っていなければ、あとは学習や実践によって成長し続けることができると。

はい。まずは「守破離」の精神で取り組んでほしいと思っています。ビズクリメソッドの型を学んでいただく「守」、身につけたノウハウを組み合わせて応用する「破」、そして自分なりの新しい型をつくる「離」というプロセスで着実に成長していってもらえたらと考えています。
そして、ゆくゆくはそれぞれのオリジナルの型を持ち寄って、ノウハウやナレッジを共有し、お互いを高め合う機会をつくれたらいいなと思います。「コンテンツを視聴して終わり」の関係性ではなく、ビズクリのプロジェクトを通じて共に成長していく同志になりたいです。

青木さん自身も成長していきたいと。

はい。今回は講師という立場で受講者の方々と関わることになりますが、「もっと成長したい」という想いは受講者のみなさんと変わりません。一緒に刺激を与え合っていけたら嬉しいです。

最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

「コアな強みを引き出し、活用を促すことで、ビジョン達成をサポートする」が私の理念です。それは、支援先のクライアントに対しても、受講者のみなさんに対しても変わりません。私が関わる方はみな、強みを活かして、成果を出し、ビジョンを達成してほしいと願っています。そのために、ノウハウを出し惜しむことはありません。一緒に学び合い、クライアントに高い価値を提供できる支援者を目指しましょう。

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