事業に取り組む目的とは?ビズクリメソッド実践講座「事業の目的」篇を記事で無料公開
事業の目的を理解することが、現状把握において最も重要
今回お話しするのは、実際に経営支援を行う際の起点となる「現状把握」についてです。中でも「事業の目的」というテーマにフォーカスしたいと思います。
Webアプリケーション「ビズクリクラウド」を登録された方は、画面をご覧ください。こちらのダッシュボードにある「現状把握」というタブから「ヒアリング」というメニューを選んでいただくと、クライアントへの質問項目を網羅したシートが表示されます。
「この事業はどんな事業ですか」「事業の内容について簡単に教えてください」「現在の売上高はいくらですか」「利益はどのぐらいですか」といった事実情報を確認する質問もありますが、中でも特に重要なのは「その事業は、何のためにやるのですか?」という質問です。
詳しくはビズクリメソッド実践講座内の「心構え篇」の中で解説していますが、そちらをご覧になっていない方のためにも、改めてこの場で「事業の目的」についてお伝えしていきたいと思います。
利益を追いかけるのは「目標」であって「目的」ではない
そもそも事業というものは、利益を追いかけるのが目的ではありません。そうなると「どんな手段を使っても利益を得られればいい」という考えがまかり通ってしまいます。そうした考えのもと事業を営み続けた結果、最終的に企業の不正や不祥事へとつながるケースも少なくありません。みなさんがメディアで目にする企業の不正や不祥事のニュースの裏側には、そうした背景があるのではないかと思われます。
もちろん売上や利益も、追いかけるべき「目標」としては大切です。しかし、本来「目標」である売上や利益を「目的」にはき違えてしまうと、道を誤ってしまうのです。そうならないためにも、まず「そもそも何のために事業をしているか」という目的を明らかにしましょう。だからこそ、この事業の目的を現状把握の段階で、しっかりヒアリングいただきたいと思います。
まずは経営者個人の価値観を紐解くことから
この事業の目的を紐解くにあたっては、「企業や個人として大切にしている価値観」が鍵になります。
もしかしたら「いきなり“企業としての”目的は何か」と聞かれて、答えが出てこない場合もあるかと思います。そのときは経営者の方に、個人の価値観として、どんなことを大切にされているかを聞くと良いでしょう。「なぜ“この企業は”、この事業に取り組んでいるのですか」ではなく「なぜ“あなた個人は”、この事業に取り組んでいるのですか」と聞くのです。
また、事業の目的には、ゴールがありません。というのも、事業を運営していく上で、この目的自体は、ずっと追求していくものだからです。言い換えれば、事業の目的を考えるとは「永久に追求したいことは何か」という問いに答えることだとも言えるでしょう。
事業の目的を明文化することが、経営支援のスタート地点
「そもそも自分たちは何のために事業しているのか」。それを明文化したものが経営理念になります。
もちろん既に事業の目的を「経営理念」という言葉で据えている企業もあるでしょうし、「経営理念はないけれど、社是や社訓ならある」という企業もあるかと思います。経営理念、社是、社訓など企業によって言い方は違うかもしれません。ただ、大切なのは「企業として根本的に大切にしている考え方や企業の存在意義」といったものが明分化されているかどうかです。
現時点で事業の目的を明文化されていないクライアントに向き合う場合、経営者の頭の中にあるものをヒアリングによって引き出してください。そこがまずスタート地点になります。ビズクリメソッドは、この「事業の目的」をしっかりと押さえた上で経営支援を進めることを前提としていきます。
今回は事業の目的というテーマについて皆さんにお話しさせていただきました。ご視聴ありがとうございました。
ビズクリメソッド実践講座では、上記のような経営支援に関わるさまざまな知識やノウハウを学べる教材をeラーニングで提供しています。
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