可視化と蓄積が鍵?企業成長に効く経営戦略のつくり方
2025.07 09
  • Writing

    Takumi Kobayashi

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    BCC

可視化と蓄積が鍵?企業成長に効く経営戦略のつくり方

企業成長に再現可能性を持たせて発展の力学をつくるためには、効果的な経営戦略が欠かせません。しかし、「経営戦略の立て方がわからない」「経営戦略を立てたものの、その内容が曖昧になったり、実行プロセスが見えなくなったりして成果に繋がらない」という課題を抱えている企業も少なくないと思います。ここでは効果的な経営戦略の構築・運用をするために必要な「可視化」の重要性についてご紹介します。
可視化と蓄積が鍵?企業成長に効く経営戦略のつくり方
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経営とは「登山」。いかに山に登るべきか

そもそもなぜ経営戦略を立てる必要があるのでしょうか。

経営戦略は、登山に例えられることがあります。登山では、まず最初にどの山に登るかを決め、山頂までどのルートを選択するかを考えます。これが山登りにおける「戦略」です。企業経営も同じだと言えます。企業がありたい姿に向かって最適な道筋を立てることを「経営戦略」と呼ぶのです。

現代のビジネス環境は、街灯もない真っ暗な夜道を歩くような状況に似ていると言えるでしょう。変化が激しく、先行きが見えない中で事業を進めていくには、懐中電灯のような役割を果たす経営戦略が欠かせません。懐中電灯があれば、進む先を照らしてくれ、どんな障害物が目の前にあるのか、その障害物をどのように避ければいいのかがわかるので安心して歩を進めることができます。まさにこれが経営戦略がある状態なのです。

経営戦略があると、将来のリスクを把握でき、競争相手よりも先にチャンスをつかむことにもつながります。

登山において進むべき地図があるかないかで大きな違いがあるように、経営戦略は企業の方向性を明確にし、経営資源をどこに・どう配分するかを考えやすくなります。

効果的な経営戦略のためのアプローチ

かといって、経営戦略は無闇に立てればいいものではありません。また、「立てて終わり」のものでもありません。山に登るためには、いかに道のりを計算し、記録し、それをもとに調整していきながら最適なルートを選び取れるかが重要です。
そのため、効果的な経営戦略には以下の要素が必要です。

継続的な見直しと調整の仕組み
山登りでは、天候の変化や体力の状況に応じてルートを変更することがあります。経営戦略も同様に、市場環境の変化や事業の進捗状況に応じて柔軟に調整できる仕組みが必要です。

プロセスの可視化
戦略の立案から実行まで、どのような思考プロセスを経たのか、どのような判断基準で意思決定を行ったのかを明確に記録し、可視化することが重要です。これにより、成功した戦略を再現したり、失敗から学んだりすることが可能になります。

知識の蓄積と継承
過去の戦略策定プロセスや実行結果を記録として蓄積することで、組織の知識資産として活用できます。これは特に人材の入れ替わりがある組織において、ノウハウの継承や組織学習の促進に大きく貢献します。

実行可能性の確保
どれだけ優れた戦略でも、実行できなければ意味がありません。戦略の各要素を具体的なアクションプランに落とし込み、実行可能な形に構造化して進捗を確認できるようにすることが必要です。

このような効果的な経営戦略を構築し運用するためには、可視化により戦略の全体像と各プロセスを明確にすること、データを適切に蓄積することで過去の経験を活かした継続的に改善することの2つの側面が重要になります。

24名のサポーターが登録されたビズクリサポートサイト

可視化を担保するビズクリ

効果的な経営戦略の構築と運用を支援するビズクリでは、「可視化」と「蓄積」という観点をカバーした包括的なソリューションを提供しています。

ビズクリサポートによる専門家の伴走支援
ビズクリサポートでは、ビズクリの認定コンサルタントが中小・中堅企業の経営戦略の推進をサポートします。「理念-ビジョン-経営戦略-計画」を一気通貫で考え・実行する、独自のコンサルティング手法「ビズクリメソッド」をもとに、持続的に発展し続けられる企業体質づくりに伴走します。
専門家との対話を通じて、経営者の思考を整理し、戦略の構築から実行まで一貫してサポートします。中小企業診断士をはじめとする各分野の専門家が在籍しており、企業の課題や状況に応じて最適なサポーターが支援します。

ビズクリクラウドによる可視化と蓄積
労力のかかる経営戦略の構築・運用プロセスを容易にするのが「ビズクリクラウド」です。このアプリケーションにより、戦略策定プロセスを手軽に可視化し、実行フェーズに備えて適切に保存・蓄積することができます。

ビズクリクラウドの主な機能:
・戦略策定プロセスの可視化

戦略立案の各段階を構造化して表示し、思考プロセスを明確にします

・進捗管理
戦略実行の進捗状況をリアルタイムで把握し、必要に応じて調整を行えます

・継続的な最適化の実現
ビズクリサポーターの伴走のもと、ビズクリクラウドを活用しながら、常に最適なルートを歩めているかを検証しながら進むことができます。丁寧な対話を軸に「なぜやるか、どうやるか、なにをやるか、いつやるか」を整理・可視化しながら、経営者の意思決定やアクションの推進を支援していきます。

これらのアクションにより、戦略の実行過程で生じる課題や変化に対して、迅速かつ適切に対応することが可能になります。また、可視化されたプロセスと適切に蓄積された知識により、同じ失敗を繰り返すことなく、継続的な改善を実現できます。

今秋リニューアル予定のビズクリクラウドの画面イメージ

まとめ

経営戦略は、企業が競争激しい現代のビジネス環境で生き残り、成長するための重要な道具です。しかし、戦略を立てるだけでは不十分。その構築プロセスを可視化し、実行結果を適切に蓄積することで、初めて戦略は企業の持続的な成長を支える力となります。
ビズクリでは、「ビズクリサポート」による専門家の伴走支援と「ビズクリクラウド」による可視化・蓄積を組み合わせることで、意思決定の質の向上や、戦略の実行の効率化などを実現します。そして近い将来、これらのサービスにAIを実装することで、よりスピーディーに、よりシンプルに、ユーザーに最適化された質の高い経営戦略策定を実現できるよう、開発を進めています。

山登りにおいて地図とガイドが必要なように、経営においても戦略の可視化・プロセスの蓄積とプロフェッショナルな支援こそが「ありたい姿」というゴールへ導いていくのです。

興味のある方は、こちらからどうぞお問い合わせください。

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